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昇降機の豆知識

投稿日 2016/09/06
更新日 2023/10/09

一戸建てにホームエレベーターは後付け可能?階段昇降機との違いについて

一戸建てにホームエレベーターは後付け

一戸建て住宅に設置するエレベーターのことを「ホームエレベーター」と言います。
最近ではこのホームエレベーターの設置を検討する方が増えています。

本記事では、一戸建て住宅に後付けでホームエレベーターを設置する場合にどんな方法があるのか、また費用はどれくらいかかるのか。
また、設置できない場合の解決策や、さらに階段昇降機との違いについて比較しそれぞれのメリットとデメリットも解説いたします。

一戸建てに後付けでホームエレベーターを設置することはできる?

家にホームエレベーターがあると聞くと、何となく「広い家だな~お金持ちそうだな~」というイメージがあると思いますが、最近では一般家庭に設置されるケースも増えてきています。

特に近年は、都市への人口集中や核家族化による世帯数の増加など、ライフスタイルの変化により住宅の敷地が細分化し、いわゆる”狭小住宅”が増えてきました。
そのため、土地面積が15~30坪程度の狭小住宅にホームエレベーターを設置する事例も増えてきています。

実際のところ、一戸建て住宅にホームエレベーターを後付けで設置することはできるのでしょうか?

設置に必要なスペース

ホームエレベーターの商品ページ

狭小住宅にホームエレベーターを設置をする上で考えなければならない事は「設置スペースの確保」です。

「ホームエレベーターを設置するには、広いスペースが必要」

そんなイメージを持っている方も多いと思いますが、最近は、ホームエレベーターの省スペース化が進んでおり、わずか畳1枚分のスペースに車椅子対応ホームエレベーターを設置することも可能です。

畳1枚分のサイズでありながら、定員は2人(150kg)です。
コンパクトサイズのため、狭小住宅に設置しても圧迫感がありません。

押入れスペースにも設置可能

今住んでいる家に「後付けで」ホームエレベーターを設置する場合は、押入れスペースをそのまま活用することもできます。

多くの一般住宅では、1階の押入れの真上に2階の押入れがあるため、1階の天井を開口するだけで設置スペースを確保できます。
住宅の間取りの変更等が必要ないため、比較的簡単なリニューアル工事でホームエレベーターを導入することが可能です。

逆に、将来ホームエレベーターを設置することを見据え、住宅の設計段階から各階を押入れにして設置スペースを確保しておくのも良いでしょう。

相場価格

高価なイメージの強いホームエレベーターですが、最近は、需要の拡大・技術の向上とともに価格が下がってきました。
価格はメーカーや商品によって違いますが、おおよそ250~400万円です。
※ここから、さらに保守点検・バッテリー交換などの維持費(ランニングコスト)が発生します。

設置が難しい場合の解決策

一戸建て住宅を購入する際にホームエレベーターの設置場所を確保しておく方はあまり見受けられません。
月日が経ち、ホームエレベーターの必要性を感じ設置を検討するケースがほとんどです。

現在の住宅にホームエレベーターを後付けで設置することが難しいとされた場合の解決策としては主に2種類あります。

改築して設置する

後付け設置が難しい場合の解決策のひとつは「改築して設置する」ことです。

改築して後付けの場合、狭小住宅などでも設置可能です。
最近のホームエレベーターでは約1坪のスペースさえ確保できれば設置が可能ですので狭小住宅でも問題ありません。

増築して設置する

後付け設置が難しい場合の解決策のひとつは「増築して設置する」ことです。

ある程度広い敷地がある場合は、ホームエレベーター棟を建築する方法があります。
増築の場合は自由度の高さから住居部分の広さを変えずに設置することが可能です。

建築基準法では「一敷地一建物」という原則があり、それぞれの建物が独立していると敷地も分割しなければならないというルールがあります。
しかしホームエレベーターはエレベーター棟という形をとることにより、「用途上不可分の関係」として建築が可能です。

後付けでホームエレベーターを設置するのと同時にリフォームを考える方は非常に多く、増築の場合はホームエレベーターの価値を最大限高めるような設置も可能になるでしょう。

※用途上不可分の関係とは

建築基準法施行令第1条1号において、敷地とは「一の建築物又は用途上不可分の関係にある二以上の建築物のある一団の土地をいう。」と定義されています。

1つの土地の中に1つの建築物があってはじめて「敷地」と呼ばれます。
2つ以上の建築物があった場合は上記の定義と矛盾してしまうため、それぞれの建築物の関係性が重要になります。

例えば、住宅に車庫がある敷地を考えたとき、住宅と車庫は機能上一体的な関係にあり、車庫は住宅にとって必要な機能の一部を構成しています。
このような場合、住宅は主要建築物、車庫は付属建築物となり、この関係性を「用途上不可分の関係」と呼びます。

つまり一敷地に複数の建築物がある場合、
どちらも主要建築物として扱うことができるものを「用途上可分」
片方は付属建築物として扱うことができるものを「用途上不可分」
と呼びます。

用途上不可分の関係であれば、一敷地に複数の建築物を建築することが可能です。

いす式階段階段昇降機で代替

ホームエレベーターを設置したくても「建物の構造(柱や梁の位置)」「建築基準法上の問題」で、どうしても設置できないケースが存在します。
また、「予算が合わない」という問題で設置を断念されるケースも見受けられます。

そのような方は、「いす式階段階段昇降機で代替」することで問題を解決できるかもしれません。

いす式階段階段昇降機の商品ページ

定員は1人で、車椅子を乗せることはできませんが、60~100万円の低価格で提供されています。
工事期間は1日と短期間で設置することが可能です。

使い方も簡単で、椅子に座って、レバーを倒すだけでゆっくりと動き出します。
今ある階段をそのまま使うので大規模な工事が必要なく、建物の構造制限も受けにくくなっています。

ホームエレベーターといす式階段階段昇降機の違いについて

ここでは「ホームエレベーター」と「いす式階段昇降機」の違いについて掘り下げてみます。
それぞれの特徴やメリット・デメリットについて解説いたします。

ホームエレベーターの特徴

ホームエレベーターとは、個人住宅に設置する家庭用エレベーターのことを指します。

ホームエレベーターの駆動方式は「ロープ式」と「油圧式」の2種類。
ロープ式はワイヤーを利用してカゴを吊り上げ、油圧式は電動ポンプの圧力によりカゴを上下させます。

ホームエレベーターは定員3名以下、積載量200kg以下、カゴの床面積が1.3㎡以下という規定があります。
学校や共同住宅などに設置される小型エレベーターとは規定が異なります。

そして気になる費用面ですが、ホームエレベーターは本体だけでも数百万の費用が必要です。
またホームエレベーターは大掛かりな設備のため、設置には住宅の大幅な改修が必要となることがあり、工期は約1ヶ月程度と言われています。

ホームエレベーターを設置した住宅の場合、固定資産税の評価が上がるため年額にして数万円ほど税金が高くなることも特徴です。

ホームエレベーターのメリット

複数人が同時に同乗可能

要介護者が利用する場合でも、介助者も一緒に同乗することが可能です。
また車椅子に乗ったままでもフロアを移動する事ができるため利便性は高いといえるでしょう。

事故の心配がない安全な移動

エレベータ―なのでカゴ内に入ってしまえばしっかりと扉が閉じるため、昇降中に転落する心配がありません。
そのためお子様やお年寄りの方でも安心して利用できます。
ホームエレベーターに関する傷害などの大きな人身事故は、これまで新聞等でも報告された事例はないようです。

大型商品や荷物などの運搬に便利

ホームエレベーターの積載荷重は最大200kg。
積載荷重の範囲内で、荷物を持ったまま乗ることが可能です。
重く大きい荷物を上下階移動する際でも、安全に運ぶことができます。
いす式階段昇降機の耐荷重は90kg程度ですが、基本的に荷物を持ったまま乗ることは想定されていません。

生活の質の向上

足が不自由な方が移動が困難という理由で、部屋に籠ってしまいがちになることがあります。
上下階の移動が自由に行き来できるようになることから、家族との間の孤立を防ぐことも期待できます。

ホームエレベーターのデメリット

費用がかかる

ホームエレベーターは「本体価格」「メンテナンス費用」「電気代」など、いす式階段昇降機と比べて費用がかかります。
法定点検も義務づけられているため、年間で数万円の点検費用も発生します。
またホームエレベーターは固定資産にあたり、課税対象となります。
ホームエレベーターを設置した住宅は資産価値が高まるため、固定資産税が増えてしまいます。

設置までに時間がかかる

ホームエレベーターの設置は、建物によっては補強工事や改修工事が必要になったりと大掛かりな工事が必要になります。
その為いす式階段昇降機のように短期間で設置することはできません。

後付け設置の場合、スペースの確保が困難で構造上設置できないこともある

ホームエレベーターはすべての住宅に設置できるわけではありません。
新築であれば事前にホームエレベーターを設置するための設計が可能です。
ですが後付けの場合、設置できるとしても希望している場所には設置できなかったり、
住宅の強度不足や、そもそも設置スペースがないなどの理由で設置できない場合もあります。

レンタルがない

ホームエレベーターは容易に撤去ができるものではないため、いす式階段昇降機のようにレンタルはできません。

いす式階段階段昇降機の特徴

いす式階段昇降機とは、階段に並行して設置したレールの上を、椅子型の本体が移動する昇降機です。
いす式階段昇降機は別称「階段リフト」とも呼ばれます。

利用者はいすに座り、シートベルトを装着して座ったままの状態で昇降します。
昇降スピードも分速6m程度でゆっくりしているため非常に安全です。

いす式階段昇降機はホームエレベーターに比べても簡単な工事で、最短1日の工期で導入が可能です。
設置における費用も時間も少なく済むので、導入しやすい家庭用昇降機と言えるでしょう。

いす式階段階段昇降機のメリット

ホームエレベーターよりも安価

ホームエレベーターに比べて、いす式階段昇降機のほうが安価で取付可能です。
設置後のメンテナンス費用などのランニングコストでも、いす式階段昇降機の方が圧倒的に費用が抑えられます。

リフォーム不要で設置が可能

本体費用や工事費用はかかりますが、新築や既存に関わらず建物に手を加える必要がありません。
いす式階段昇降機は階段を利用して設置する為、個別にスペースを設ける必要がなくリフォームせずに設置することが可能です。

現存するほとんどの階段に設置可能

いす式階段昇降機は、すでにある階段に設置するため後付け設置が容易です。
ホームエレベーターは間取りや構造によっては設置不可能なこともありますが、階段昇降機であればほとんどの場合設置が可能です。

短期間で導入できる

いす式階段昇降機は大掛かりな工事が不要ですので、最短1日の工期で導入か可能です。

レンタルもできる

いす式階段昇降機はレンタルでも利用することができます。
そのためレンタルを利用すればさらにコストを抑えて導入することも可能です。

いす式階段階段昇降機のデメリット

転落の恐れがある

シートベルトの装着が不適切だと、万が一の場合転落の恐れがあります。
様々な安全対策が講じられていますが、昇降機から転落し大きな事故が起きた例もあります。

階段上に設置する為、有効幅が狭くなる

いす式階段昇降機は既存の階段に設置するため、階段の有効幅が狭くなり利用者以外の家族にとっては邪魔になってしまう場合があります。
基本的にリフォームせずに設置できますが、設置する際に手すりなどの撤去が必要となる場合もあります。

介助者と同乗できない

いす式階段昇降機は1人乗りです。
2人以上での利用ができないため、要介護者が利用する場合は介助者と同乗できず不便を感じることもあるでしょう。

車イス利用の場合は移乗が困難

通常のいす式階段昇降機の場合、車イスを利用している方は車イスからいす式階段昇降機へ移乗が必要になります。
また上層階と下層階にそれぞれ車イスを用意しなくてはならない場合もあります。

ホームエレベーターと階段昇降機はどちらがいい?

ホームエレベーターといす式階段昇降機は、どちらも住宅内の上下階の移動を容易にするバリアフリー設備です。

利用目的としてはどちらも同じであれば、必然的に「ホームエレベーターと階段昇降機はどちらがいい?」という疑問が生まれると思います。
この疑問に対する答えとしては「それぞれにはメリット・デメリットがある為、一概にどちらがいいとは言えない」が正しいです。

ホームエレベーターは、設置するためのスペース確保が必須です。
本体価格や設置費用なども高価で、住宅の構造によってはリフォームも必要になります。
また固定資産税も高くなることから、費用面がネックになる可能性があります。
その反面、安全性は高く複数人で同乗することもでき重い荷物の運搬も可能にします。

いす式階段昇降機は、ホームエレベーターほど高価ではなく、リフォームも不要で多くの住宅の階段に設置が可能です。
1人しか利用できず介助者が同乗できないというデメリットはあるものの、ホームエレベーターよりも格段に費用を抑えることができます。

前述している通りそれぞれにはメリット・デメリットがあるため、今何が必要かを考え設置を検討して頂くことをおススメします。

家庭用エスカレーターはなぜないのか

家庭用エスカレーターはなぜないのか

結論からいうと「一般的な家庭用エスカレーター」というものは存在しません。
ではなぜ家庭用エスカレーターはないのでしょうか。

見合わない費用と工事

エスカレーターは踏板をステップチェーンで連結し、駆動機と駆動チェーンを結び運転するという仕組みで動いています。
ホームエレベーターよりも大掛かりな工事が必要になり、工事費用がかかるのはもちろん本体そのものもかなり高額になります。

商業施設等に設置されているエスカレーターでは大規模なものだと工事費を含め1億円近くになる場合もあります。
また定期的なメンテナンスによる維持費や、電気代も高くなり、たとえ一般家庭用サイズで考えたとしても費用的にはそぐわないことがほとんどです。

そのため一般家庭向けのエスカレーター製品は販売されていません。

エスカレーターの仕組みが家庭用に向いていない

前述の通りエスカレーターは踏板が循環することで次々に人を乗せて運ぶことができます。
しかしながら、家庭の階段では次々に人が押し寄せるようなことはない為、踏板を循環させる意味がほとんどありません。

またエスカレーターの場合、上りと下りを専用に分ける必要があり、そのスペース確保を考えた場合一般住宅には向いていません。

螺旋形状が苦手

エスカレーターは基本的に一直線の構造です。
スパイラルエスカレーターも存在しますが、住宅の階段によくあるような最後の数段で急に曲がるような形状は実現困難です。

安全性が低い

エスカレーターは、高齢の方や障害を持っている方にとっては、階段よりも安全性が低いと言われています。

エスカレーターの事故事例としては「乗り降りの際の踏み外し」「傾斜で動いている際にバランスを崩す」などがあります。
そのため高齢の方や障害を持っている方にとっては、ちょっとしたことで事故に繋がる恐れがあるのでエスカレーターを一般家庭に設置するのは危険が伴います。

代替がある

エスカレーターに相当する機能のほとんどは階段昇降機で代替が可能です。
そのため一般家庭における上下階移動の手段としては、エレベーターか階段昇降機の2択になるでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回の記事では、ホームエレベーターの後付けに関してや階段昇降機との違いについて解説いたしました。

ホームエレベーターも階段昇降機も、どちらも一戸建て住宅において上下階移動を容易にするバリアフリー設備です。
どちらにおいても、それぞれメリットとデメリットがあるので自身の住宅において、何が必要かをしっかり比較して検討することが重要です。

弊社では、「ホームエレベーター」「いす式階段昇降機」どちらも取扱していますので、ぜひお気軽にアイニチ株式会社までご相談ください。

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