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大阪(本社)
設置事例リフト/ハイパーリフト
ホームページからお問合せをいただき、新築の福岡県福岡市の事務所兼倉庫にハイパーリフト(簡易リフト)を設置いたしました。
新築で建築された流通業の事務所兼倉庫で荷物や書類の運搬に使用する目的での導入です。
事務所兼倉庫は2階建で、当初は1階をすべて倉庫として活用、2階は全面をオフィスとして使用する予定でした。
しかし検討を進めていくうえで2階の事務所スペースに余白が多数あり、ならば一部を倉庫として活用したほうがよいのでは?と考えを改めたそうです。
そうなると課題は上下階の移動方法です。日に何度も人が行き来することはなく、1階は頻繁に入出荷を行う製品の在庫置き場とし、2階にはあまり入荷・出荷がない大型の製品の在庫置き場として使用したいとのご要望でした。
製品は段ボールケースが複数個、パレットで入荷し仕訳をして手押し台車で倉庫内を移動させます。
ですが手押し台車では、一度に運べる製品の数が少ない上に、まとめて乗せようとすると荷崩れが発生しあまり効率的とは言えない状況でした。
本案件は事務所の新築にあたり、製品の垂直方向と水平方向の移動が課題となります。
弊社からは、垂直方向の課題解決方法に関してはハイパーリフトをご提案させていただき、それとは別に弊社取扱製品のカゴ台車(ロールボックス)「ELSシリーズ」も併せてご提案させていただきました。
ELSシリーズ内の「ELS-4」をご提案しました。
・外寸法W950×D800×H1700
・内寸法W890×D740×H1470
となっています。
ELSシリーズの商品ページ
・労働安全衛生法 クレーン等安全規則では「カゴ(荷台)内有効寸法は床面積が1㎡(1平米)または荷台内天井の高さが1200mm以下」と定められていますが、規格範囲内なので問題なく設置が可能です。
(設置リフトのカゴサイズはW1000×D1000×H1800)
弊社がお客様よりいただく質問に「建築基準法で定められている小荷物専用昇降機と労働安全衛生法の簡易リフトって何が違うの?」という質問があります。
弊社では両機種取り扱っていますが、確かに一見するとわかりにくいかもしれませんが、この2機種を比較したときに最もわかりやすい違いとしては「カゴの有効寸法」です。
・小荷物昇降機…建築基準法 第百二十九条の三 物を運搬するための昇降機で、かごの水平投影面積一平方メートル以下で、かつ、天井の高さが一・二メートル以下のもの(以下、小荷物専用昇降機という。)※建築基準法より抜粋
・簡易リフト…労働安全衛生法施行令 第一条第九号(定義) 簡易リフト エレベーター(中略)のうち、荷のみを運搬することを目的とするエレベーターで、搬器の床面積から一平方メートル以下又はその天井高さが一・二メートル以下のもの
(次号の建設用リフトを除く。)をいう。※労働安全衛生法より抜粋
いかがでしょうか?よく読んでみると違いを分かっていただけると思います。
ご不明な方は、下記ボタンをクリックしてお問合せ頂ければ、ご説明させていただきます。
小荷物専用昇降機は、「かごの面積が1平方メール以下、【かつ】天井の高さが1.2m以下のもの」であるのに対し簡易リフトは「搬器の床面積から1平方メートル以下【又は】その天井高さが1.2メートル以下のもの」であると記載されています。
おわかりでしょうか?どちらも荷物のみを対象としている昇降機ということに違いはありません。
ですが小荷物専用昇降機はカゴの面積が1平方m以下に設定し、【かつ】天井の高さが1.2m以下と制限されています。
それに対し簡易リフトは、カゴの面積が1平方m以下に設定するか【もしくは】天井の高さが1.2m以下と制限される。
よって簡易リフトのほうがカゴを自由設計するにあたっては、小荷物専用昇降機よりも自由度が高いということになります。
今回のご提案といたしましては積載物の高さが決まっていたのでW1000×D1000×1800のサイズでのご提案となりました。
※ただし、設置前に労働安全衛生法上において「所轄の労働基準監督者へ設置報告書の提出義務」が発生するなど、所轄の行政によって様々な手続きが必要となる場合があります。
※小荷物専用昇降機に関しましては新築時の図面等に含まれ、建築物の施工完了時と共に申請・検査されることが多くなっています。
利用場所 | 事務所兼倉庫(福岡県福岡市) |
---|---|
停止箇所 | 2停止(1階~2階) |
入口出入れ方向 | 一方向 |
出入口扉 | 上開2枚扉(手動式) |
今回は昇降路(エレベーターシャフト)一体式での導入をご希望とのことでした。
一般的には建築工事でご用意いただく範囲の工事ですが、弊社では一体での導入もご相談させていただいております。(※有償オプションとなります。)
弊社では特別な環境でない限り、昇降路外壁材にエキスパンドメタル(金網)を採用しております。
外部からカゴがどこにあるかを確認でき、手指が入りにくい構造になっています。
また、別の部材を昇降路材に使用したい場合、弊社で昇降路鉄骨のみ弊社で組み立て後にお引渡しすることも可能です。
今回は比較的背の高いカゴ台車を使用するので、リフトのカゴ床面と建物の床仕上がり面を同一の高さに調整しています。
一般的なエレベーターであればピットの深さが700mm以上必要となりますが、ハイパーリフトはピットの深さ300mm~と半分以下の掘り下げ寸法で対応可能です。
また、ピットを掘ることができない、スロープやフォークリフトをご用意できる、ということであればピット不要で設置も可能です。
状況にふさわしいご提案をいたしますので、お気軽にお問合せ・ご相談ください。
今回は昇降路一体式ということもあり約4日間で無事工事が完了しました。
初日は部材を含めた様々な物の搬入と昇降路鉄骨を組み上げていきます。
それが終わると心臓部であるクレーン部分を吊り下げ、カゴの一部を組み上げます。
ここからレールの取り付けや扉の取り付け、電気配線の取り付けなどを完了させていきます。、
この方式の扉はカゴの有効高さが高い場合によく採用される方式です。
手動という点は他と変わりありませんが、上開の2枚扉となっており、一枚の扉を持ち上げるのに比べて部材が2分割されており、滑車の原理で軽く開くことが可能です。
ただし使用する部材も倍、消耗部品も倍になりますので故障や劣化、部品の消耗は早くなりますので点検が必須となります。
現場での作業は、事前に行っていた打ち合わせの通りに現場環境を整えていただいており、全く滞りなく工事が完了しました。
お客様も「工事は早くて1週間は必要かな」と想定されていたようでうれしい誤算でした、とお話をされていました。
弊社の機器に関しては数々取り揃えておりますが、小型の製品だと最短で2週間~(製作・現場施工含む)からと短納期で設置が可能です。
今回のハイパーリフトは約45日で製作・施工が完了しておりますので、納期に関しましてもご相談いただければ最短でご案内させていただきます。
また同時に導入いただきましたELS-4に関しましても実際にご使用されておられる従業員の方より「荷崩れしにくいのが何より助かる」とご好評をいただきました。
弊社は梱包資材の総合商社という側面もあり、消耗品をはじめ各マテハン機器や缶つぶし機や空き缶選別機などの環境エコ製品、また製氷機などの厨房機器まで取り揃えております。
アイニチでは、様々なリフトの設置経験があります。現場状況に合わせたリフトをご提案させていただきますので、一度お問い合わせください。
お陰様で昨年、昇降機の新規設置・リニューアル年間実績は126台となりました。
アイニチは、日本全国のお問合わせにご対応いたします。
ご不明な点がございましたら、どんな些細なことでも遠慮なくお尋ねください。昇降機の専門スタッフがお客様をサポートいたします。