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乗用エレベーター

地震時管制運転装置

エレベーターの地震対策の1つとして「地震時管制運転装置」の設置が挙げられます。
地震が発生したときに、閉じ込め事故を防ぎ、エレベーターの被害を最小限に抑えることができます。

地震時管制運転装置の設置義務付け(令第129条の10第3項第2号関係)
エレベーターについて、地震等の加速度を検知して、自動的にかごを昇降路の出入口の戸の位置に停止させ、かつ、当該かごの出入口の戸及び昇降路の出入口の戸を開くことなどができることとする安全装置の設置を義務付ける。

エレベーターの閉じ込め事故について
エレベーター運転中に大きな地震が発生すると「かごがガイドレールから外れる」「かごが昇降路内の部品に接触する」「運転中に扉が開いてしまう」等の原因により地震時管制運転装置とは別の安全装置が働き、階と階の間であってもエレベーターが緊急停止し、閉じ込め事故に繋がります。

閉じ込め事故が発生すると作業員が復旧作業を行いますが、大きな地震が発生したときは、作業員が不足するため、数時間にわたって閉じ込められる可能性があります。

地震時管制運転装置の働き

地震のゆれには、2つの波があります。
はじめのゆれはP波(初期微動)、あとに続く大きなゆれはS波(主要動)と呼ばれます。

地震時管制運転装置は、はじめの小さなゆれ「P波」を感知すると、大きなゆれ「S波」が来る前にエレベーターを最寄りの階(一番近い下の階)へ自動停止します。
その後、S波のゆれが小さい場合は、自動的に運転を再開させます。
ゆれが大きかった場合は、地震による被災状況が分からないため運転を休止し、技術員による復旧作業を待ちます。

地震時管制運転装置の働き流れ

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お陰様で昨年、昇降機の新規設置・リニューアル年間実績は135台となりました。

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