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昇降機の豆知識
ダブルデッキエレベーター(double deck elevator)とは、同一の昇降路に上下2つのかごを設けたエレベーターであり、簡単に言うと「2階建てのエレベーター」です。
1931年に世界最大のエレベーターメーカー「オーチス・エレベータ」が世界で初めて発表しました。
目次
ダブルデッキエレベーターを導入するメリットは、一度に上下2つのかごに人が乗れることです。
これにより、輸送能力が1.5倍~1.9倍向上し、エレベーターが混雑する時間帯である”毎朝9時前(始業時間前)”と”12時前後(お昼時)”の長待ちを解消できます。
また、エレベーターの設置台数を少なくし、建物面積に占めるエレベーターの割合を減らすことで、オフィスビルにおいては、より多くの事務所空間を貸し出すことも可能です。
ただし、ダブルデッキエレベーターには、メリットだけではなく、デメリットもあります。
それは、ダブルデッキエレベーターの構造上、下のかごは奇数階(例:1、3、5階・・・)、上のかごは偶数階(例:2、4、6階・・・)にしか停止できないことです。
そのため、基本的には、1階と2階はエスカレーターで繋がれており、奇数階へ向かう人は1階から、偶数階へ向かう人は2階から乗り込むようになっています。
また、上のかごが32階で停止して人が乗降しているときは、下のかごでは「下かご乗降中です。しばらくお待ち下さい。(The other car is now service)」というアナウンスが流れ、上のかごの乗降が終わるまで待たされることになります。
従来のダブルデッキエレベーターでは、階高(各階の床から床の高さ)が高い”1階”と”その他の階”とで、エレベーターのかごが床と合わなくなってしまいます。
その問題を解決するために登場したのが”スーパーダブルデッキエレベーター”です。
スーパーダブルデッキエレベーターは、「下のかご」と「上のかご」の間がパンタグラフ等で伸び縮み可能。階高を調整できるようになっているため、階によって天井の高さが違う場合でも設置できます。
最後にダブルデッキエレベーターの導入事例をご紹介します。超高層ビルを中心に採用されています。