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昇降機の豆知識
エレベーターに乗ると、行き先を指定する操作スイッチの上辺りに、”メーカー名”、”定員○○名”、”積載○○kg”と記載されているのを見かけると思います。
では、この「定員○○名」は、1人あたり何kgで計算されているのでしょうか?
定員1人あたりの体重については、建築基準法施行令で、次のように定められています。
(エレベーターのかごの構造)五 用途及び積載量(キログラムで表した重量とする。以下同じ。)並びに乗用エレベーター及び寝台用エレベーターにあつては最大定員(積載荷重を前条第二項の表に定める数値とし、重力加速度を九・八メートル毎秒毎秒と、一人当たりの体重を六十五キログラムとして計算した定員をいう。第百二十九条の十三の三第三項第九号において同じ。)を明示した標識をかご内の見やすい場所に掲示すること。
建築基準法施行令「第百二十九条」
つまり、乗用エレベーターおよび寝台用エレベーターにおいて、定員1人あたりの体重は65kgとして計算しなさいという意味です。
例えば、「積載450kg」と記載されているマンションの乗用エレベーターの場合、「定員」は次のように計算されます。
・定員 = 450kg ÷ 65kg = 6.923…
ここで、端数が出てきましたが、定員より積載の方が優先される(定員の合計体重は、積載以下でなければならない)ため、端数は切り捨てます。
ゆえに、積載450kgのとき、定員6名となります。
※積載(定格積載量)とは、かごに乗れる人または載れる荷物の最大質量です。
1人あたり何kgで計算されているかは、それぞれの国の事情によって異なります。
例えば、主にヨーロッパでは、イギリスの「EN81-1/2」という規格に基づいて、定員1人あたりの体重は75kgで計算します。北アメリカでは、アメリカの「ASME A17.1」、カナダの「CSA B44」を解説したハンドブックにより、定員1人あたりの体重を72.5kgで計算されています。
まとめると、次のとおりです。
・日本 → 65kg
・ヨーロッパ → 75kg
・北アメリカ → 72.5kg
この他の国に関しても、日本、ヨーロッパ、北アメリカのいずれかを基準に、1人あたりの体重が決められているようです。