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昇降機の豆知識
エレベーターに乗っているとき、「今、停電になったら、真っ暗な状態で閉じ込められてしまうのでは?」とふと思ってしまいます。
では、実際のところどうなのでしょうか?
エレベーターの構造について定めている「建築基準法施行令」では、次のように記述されています。
3 エレベーターには、前項に定める制動装置のほか、次に掲げる安全装置を設けなければならない。
出典:建築基準法施行令「エレベーターの安全装置(第百二十九条の十)」
四 乗用エレベーター又は寝台用エレベーターにあつては、次に掲げる安全装置
ロ 停電の場合においても、床面で一ルクス以上の照度を確保することができる照明装置
つまり、停電になったときも、1ルクス以上の明るさを確保しなければならないということです。
そのため、エレベーターには、「停電灯」と呼ばれる照明装置が付いています。
停電になったときは、この「停電灯」がバッテリー電源によって自動点灯しますので、真っ暗になることはありません。
補足:平成21年の建築基準法施行改正に伴い、「停電時自動着床装置」の設置が義務付けられました。
この装置が付いているエレベーターは、停電になっても、バッテリー電源によって、自動的に最寄りの階まで運転し、扉を開きます。
ルクスとは?
ルクス(単位:lx)とは、照度を表す単位です。つまり、その場所(面)の明るさを表す単位です。
ルクスとルーメンの違い
家電量販店でLED電球を購入するとき、ルーメン(単位:lm)という単位が使われてるのを見たことがあると思います。
ルーメンとは、光源自体(電球・蛍光灯など)から発せられる光の量です。
1平方メートルの面積に、1ルーメンの光を均一に照らしたとき、照度は1ルクスになります。
停電灯が自動点灯することで、建物が停電してもエレベーター内が真っ暗になることはありません。
明かりがあることで、非常呼び出しボタン(緊急連絡先)を確認できたり、非常用のラジオ、トイレ、飲料水、食料などを見つけられたり、心理的な不安も和らぎます。