このページでは、エレベーターにおける「UPS(無停電電源装置)」の役割を解説しています。
UPSとは、停電や電源トラブルで電力供給が途絶えても、しばらくの間、電力を機器(エレベーター、パソコンなど)に供給する装置です。
簡単にいうと、予備電源です。
「なぜ、停電が発生しても機器に電力を供給できるのか?」というと、UPSには、バッテリー(蓄電池)が内蔵されており、停電を検出すると、バッテリーに蓄えられた電力が機器に供給されるからです。
UPSは、エレベーターの他にも、パソコン、ネットワーク機器、電話機、照明設備、病院、金融機関、公共システムなど、幅広く導入されています。
※UPSとは、Uninterruptible Power Supplyの略です。
エレベーターでは、停電時自動着床装置の一部として「UPS」が使われています。
停電時自動着床装置とは、停電時に人が閉じ込められる事故を防止する装置です。
通常、エレベーターが昇降している時に、停電が発生すると、エレベーターに電力が供給されなくなり、その場に停止・扉が開かなくなります。
停電時自動着床装置のUPSの働きによって、停電が発生した時も、エレベーターに電力を供給できます。