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昇降機の豆知識
今、世界各国で高層ビルの建設ラッシュが続いています。
ビルが高層化するにともない、「高速エレベーター」のニーズも高まってきました。
一般的なマンションのエレベーターの速度は、分速45m~105m程度となりますが、世界一速いエレベーターは、どのくらいの速度になるのでしょうか?
次の表が、稼働中のエレベーターの速度ランキングとなります。
順位 | 名称(国・地域名) | 速度 | 地上高さ | 竣工年 | メーカー |
---|---|---|---|---|---|
1 | 台北101(台湾) | 1,010m/分 | 509m | 2004年 | 東芝 |
2 | 横浜ランドマークタワー(日本) | 750m/分 | 296.3m | 1993年 | 三菱電機 |
3 | サンシャイン60(日本) | 600m/分 | 239.7m | 1978年 | 三菱電機 |
3 | 高雄85ビル(台湾) | 600m/分 | 378m | 1996年 | 三菱電機 |
3 | 上海環球金融中心(中国) | 600m/分 | 492m | 2008年 | 日立 |
3 | 広州タワー(中国) | 600m/分 | 600m | 2009年 | OTIS |
3 | ブルジュ・ハリファ(アラブ首長国連邦ドバイ) | 600m/分 | 828m | 2010年 | OTIS |
3 | 東京スカイツリー(日本) | 600m/分 | 634m | 2012年 | 東芝 |
上の表から、現在、世界一速いエレベーターは、台湾台北市の「台北101」(地上高さ509m、101階)に設置されているエレベーターと分かります。
メーカーは、東芝エレベータ製で分速1,010m(時速60.6km)。地上1階から89階までをわずか”39秒”で結びます。「1分間に1キロメートル以上移動する」と考えると、驚きの速度です。
このエレベーターは、2004年、イギリスのギネス社により、「世界最速クラスのエレベーター」としてギネスブックにも認定されています。
現在、日本メーカーが台北101を超えるエレベーターの設置を計画しています。
三菱電機は、まもなく完成予定の中国上海市の「上海中心大厦(上海タワー)」(地上高さ632m、128階)に”分速1080m(時速64.8km)“の高速エレベーターを納入しています。
追記:三菱電機は2016年5月10日に世界最高速度となる”分速1230m(時速73.8km)“のエレベーター技術を開発したと発表しました。
この技術を7月中旬に「上海中心大厦(上海タワー)」に納入しているエレベーターの1台に適用させる予定です。地下2階から地上119階の展望階まで約53秒で到達できるようです。
実現されれば、台北101を抜いて世界最速エレベーターとなります。
また、日立製作所(日立)は、2016年の開業を目指す、中国広州市に建設中の「広州周大福金融中心」(地上高さ530m、111階)に”分速1200m(時速72km)“のエレベーターを納入する予定となっています。
国内メーカーの間で高速エレベーターの競争が激化しており、今後も、「どのぐらい速いエレベーターが登場するのか」注目していきたいところです。