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昇降機の豆知識
ピット床の直下の部分は、本来、人の出入りが頻繁な居室や通路に使用することは好ましくありません。
しかし、どうしても使用する必要がある場合は、ワイヤーロープが切断してかごまたは釣り合いおもりが落下した際にでも、ピット直下部分の居室等にいる人に危害が及ばないような対策をする必要があります。
具体的な対策の目安は、『小荷物専用昇降機の構造に関する標準JEAS-A521C』によれば下記のとおりです。
・積載量が50kg以下の場合
特に対策をする必要はありません。
・積載量が50kgを超え、200kg以下の場合
ピット床を二重スラブ※にする。ただし、ピット床の強度が十分であると計算確認されている場合は、この限りではありません。
・積載量が200kgを超える場合
かご及び釣合いおもりに非常止め装置を設け、かつ、ピット床を二重スラブ※または強度が十分であると計算上確認された床にします。なお、釣合いおもりの直下部を厚壁とした場合は、釣合おもりに非常止め装置を設けなくても問題ありません。
・積載量が50kgを超え、ピット床の直下の部分を人の出入りがきわめて少ない物置、ポンプ室等に使用する場合
かご及び釣り合いおもりに非常止め装置を設ける場合は、ピット床を一重スラブとすることができます。
なお、その物置等の出入口の反対側に釣合いおもりを設ける場合は、釣合いおもりに非常止め装置を設けなくても問題ありません。
ただしこの場合、出入口の戸は施錠装置を有する鋼製またはその他の金属製とする必要があります。
※ここでの二重スラブの考え方は、下記のとおりとしています
・第一スラブは、かごまたは釣合いおもりが非常止め装置作動速度で衝突したときに強度上の安全を確保できるもの
・第二スラブは、衝撃時における第一スラブの剥離したモルタル等を受ける機能をもつもの
以上、ピット下部を居室にする際の必要な措置についてとなります。特定行政庁により決めごとが異なるため、詳細は近くの行政庁にご確認お願いいたします。