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昇降機の豆知識

投稿日 2024/10/23
更新日 2024/11/01

小荷物専用昇降機(ダムウェーター)とは?導入するメリットや種類、導入事例を解説

小荷物専用昇降機(ダムウェーター)とは?導入するメリットや種類、導入事例を解説

飲食店やオフィスで、食器や書類を上下の階へ運ぶのは一苦労ですよね。
そんな悩みを解決してくれるのが、小荷物専用昇降機、通称ダムウェーターです。

この機械は、人は乗れませんが、カゴサイズ内で積載重量までの荷物を、安全かつスムーズに運搬でき、作業効率の大幅アップに繋がるエレベーターの一種です。
小荷物専用昇降機(ダムウェーター)とは、一体どんなものなのか、導入するメリットや種類など、詳しく解説していきます。

小荷物専用昇降機(ダムウェーター)とは?

小荷物専用昇降機、通称「ダムウェーター」とは、名前の通り、小さな荷物を運ぶために使われる小型の昇降機です。
人が乗ることはできず、あくまで荷物専用となっています。主に、飲食店や学校、図書館、工場などで、軽い荷物を別の階に運ぶ際に活用されています。

この昇降機は、人が乗るエレベータとは違い、限られたスペースにも設置でき、テーブルタイプなら100kg程度の荷物を効率的に運ぶことが可能です。
エレベーターと似た操作で、簡単に使える点も魅力です。安全面にも配慮されており、急な停止がないように設計されているので、料理をこぼさず運ぶ事も可能です。

建築基準法の規定により、小荷物専用昇降機の大きさや構造には制限が設けられています。
例えば、かごの床面積は1平方メートル以下、高さは1.2メートル以下の両方を満たさなければならないなど、安全性に関わる基準が定められています。

小荷物専用昇降機(ダムウェーター)導入のメリット

小荷物専用昇降機(ダムウェーター)は、様々な導入メリットがあり、多くの業種や施設で利用されてます。ここでは、いくつかの主要なメリットをご紹介します。

メリット①:作業効率の向上

荷物を手作業で運ぶ場合、階段を使ったり、複数回に分けて運搬することが必要ですが、小荷物専用昇降機(ダムウェーター)を導入すれば、ボタン一つで荷物を簡単に上の階や下の階へ運べるため、時間と労力の節約が可能です。
特に、飲食店や学校では、料理や物資を効率的に運ぶことができるため、スタッフの作業効率が飛躍的に向上します。

メリット②:安全性の向上

荷物を手で運ぶ際、階段で転倒したり、重い物を持ち上げた際に体に負担をかけるリスクがあります。
小荷物専用昇降機(ダムウェーター)を使えば、これらのリスクを回避し、スタッフや利用者の安全を守ることができます。
特に、重い荷物を持つことが難しい場合や、高齢者がいる施設では、この安全面が大きなメリットとなります。

メリット③:スペースの有効活用

小荷物専用昇降機(ダムウェーター)は、人が乗るエレベーターとは違い、小型で設置場所を取らないため、限られたスペースにも設置可能です。
特に、狭い場所での荷物運搬が必要な場合において、非常に便利です。また、階段や通路の混雑を防ぐこともでき、作業環境を快適に保つことができます。

メリット④:コストパフォーマンスが高い

エレベーターの設置に比べて、小荷物専用昇降機(ダムウェーター)は設置やメンテナンスにかかる費用が低く抑えられます。
また、省エネ設計のものも多く、運用コストも比較的安価です。手頃な価格で業務効率を高めることができるため、多くの施設で導入が進んでいます。

小荷物専用昇降機(ダムウェーター)の種類と特徴を徹底解説

小荷物専用昇降機(ダムウェーター)は、用途や設置場所に応じてさまざまなタイプがあります。
それぞれが異なる特徴を持っています。

以下では、弊社でも取扱っている3種類の、「コンパクトタイプ」「テーブルタイプ」「フロアタイプ」について詳しくご紹介します。

1. コンパクトタイプ

小荷物専用昇降機(ダムウェーター)コンパクトタイプ(ADC型)

コンパクトタイプの小荷物専用昇降機は、設置スペースが限られている場所に最適なモデルです。
リフトと昇降路が一体化しているため、省スペースでの設置が可能です。例えば、飲食店の厨房や狭いスペースでも利用でき、効率的な作業をサポートします。

特徴

  • 積載荷重:30kg〜100kg
  • 省スペース設計:設置場所を取らないため、狭い場所でも導入しやすい
  • 短時間工事:昇降路が一体化しているため、工事が簡単で、最短1日で設置が完了

このタイプは、写真のように外装がステンレス製タイプもあります。

コンパクトタイプの商品ページはこちら

2. テーブルタイプ

小荷物専用昇降機(ダムウェーター)テーブルタイプ

テーブルタイプの小荷物専用昇降機は、腰の高さに出し入れ口があるのが特徴で、荷物の積み下ろしが非常にしやすい設計になっています。
作業の効率を高め、負担を軽減するため、工場やオフィスでもよく使われています。

特徴

  • 積載荷重:30kg〜150kg
  • 外装が選べる:外装は、建築側で工事して頂きますので、建物の内装に合わせる事が可能です。
  • 昇降路工事が別途必要:外装が一体化していないため、専用の昇降路工事が必要

このタイプは、高層階や停止階数の多い場合に、最適です。

テーブルタイプの商品ページはこちら

3. フロアタイプ

小荷物専用昇降機(ダムウェーター)フロアタイプ(ADF型)

フロアタイプは、最も大型で頑丈な構造を持つ小荷物専用昇降機で、床面と同じ高さで台車ごと荷物を搬入することが可能です。
工場や倉庫、物流施設で重い荷物の運搬に使われることが多いです。

特徴

  • 積載荷重:200kg〜500kg
  • 広々としたカゴ室:大容量の荷物を運べる広いカゴ室で、ゆとりある運搬が可能
  • 平面設計:床面との段差がほとんどないため、重い荷物も台車ごとカゴ室に、安全に乗せられる

フロアタイプは、台車ごとの荷物運搬をサポートするために最適です。

フロアタイプの商品ページはこちら

小荷物専用昇降機(ダムウェーター)の導入事例

小荷物専用昇降機(ダムウェーター)は、さまざまな施設で効果的に利用されています。
導入することで作業効率を大幅に向上させ、安全に荷物を運搬できるため、飲食店や医療機関、学校、工場などで多くの事例が見られます。ここでは、代表的な導入事例をご紹介します。

1. 飲食店での導入事例

レストランやカフェ、居酒屋などの飲食店では、小荷物専用昇降機(コンパクトタイプ)が頻繁に使用されています。
特に、キッチンからお客様のテーブルまで料理や飲み物を運ぶ際に役立ちます。

例えば、多層階の店舗では、フロア間での料理の移動などがスムーズになり、スタッフの負担を軽減するだけでなく、お客様への提供時間を短縮できます。

2. 医療機関での導入事例

病院やクリニックでは、薬品や医療機器、検体などを安全に移動させるために、小荷物専用昇降機(フロアタイプ)が活用されています。
フロアタイプの昇降機を利用することで、重い機材や複数の検体を同時に運ぶことができ、医療スタッフの作業効率が大幅に向上します。

3. 学校や教育施設での導入事例

小中学校や保育園などの教育施設では、給食の配膳や教材の運搬にダムウェーターが利用されています。
テーブルタイプ・フロアタイプの昇降機を使用することで、子供たちに危険を及ぼすことなく、安心して食材や学用品を移動させることが可能です。

4. 工場や倉庫での導入事例

製造業や物流業の現場でも、小荷物専用昇降機は不可欠な存在です。
フロアタイプのダムウェーターを導入することで、重量物の台車ごとの運搬が可能になり、作業の安全性と効率が格段に向上します。

小荷物専用昇降機(ダムウェーター)に関するよくある質問

小荷物専用昇降機(ダムウェーター)については、初めて導入を検討する方から多くの質問が寄せられます。ここでは、よくある質問とその回答をまとめてご紹介します。

小荷物専用昇降機(ダムウェーター)の寿命はどれくらいですか?

一般的に、小荷物専用昇降機(ダムウェーター)の法定償却耐用年数は17年とされています。計画耐用年数は20~25年前後ですが、使用頻度や設置環境によって寿命は大きく変わりますが、適切なメンテナンスを行えば、長期間にわたって安定した運用が可能です。定期的な点検やパーツの交換を行うことで、トラブルを未然に防ぎ、長く使用できるようにすることが重要です。


設置工事の期間はどのくらいかかりますか?

設置工事の期間は、選んだタイプや設置場所の条件によって異なります。
例えば、コンパクトタイプは製作・工事が比較的シンプルで、製作に2週間程度、設置は最短で1日で設置が完了します。

一方で、テーブルタイプフロアタイプの場合は、昇降路の工事が必要となるため、2週間~かかることがあります。事前に工事スケジュールを確認し、計画的に進めることが大切です。


設置に関して建築基準法の申請は必要ですか?

小荷物専用昇降機(ダムウェーター)の設置において、建築基準法に基づく確認申請が必要かどうかは、設置するタイプや地域によって異なります。

例えば、テーブルタイプ・コンパクトタイプ(出し入れ口が床面から50cm以上にあるタイプ)は、建築基準法施行令第146条に指定がないため、確認申請が不要となるケースが多いです。

ただし、特定行政庁が指定する建築設備には、場合によっては小荷物専用昇降機が含まれることがあります。
特定行政庁とは、地方自治体の長(都道府県知事や市町村長など)がその役割を担うもので、地域ごとに申請の有無が異なるため、設置を検討する際には、管轄の特定行政庁に確認が必要です。

地域ごとに異なる規定が存在するため、具体的な設置計画を立てる際には、必ず事前に確認することが推奨されます。

小荷物専用昇降機(テーブルタイプを除く)の確認申請は、平成28年6月1日以降に工事着手する場合は必要です。これは、改正建築基準法施行令が施行されたことに伴うものです。
その為、フロアタイプを設置する場合は、確認申請が必要です。


小荷物専用昇降機には定期検査報告は必要ですか?

小荷物専用昇降機には、建築基準法第12条第3項に基づき、定期検査が必要とされる場合があります。
この検査は、昇降機が安全に運用できる状態であることを確認するために行われ、一般的に6ヶ月〜1年ごとに実施されます。

検査は、一級または二級建築士、または国土交通大臣の指定する資格を持つ検査員によって行われ、結果は「定期検査報告書」としてまとめ、管轄の特定行政庁に提出する義務があります。

ただし、テーブルタイプの小荷物専用昇降機(出し入れ口が床面から50cm以上高いもの)は、特定行政庁が指定した場合のみ定期検査報告が求められるため、設置するタイプや地域の規定によって異なる場合があります。設置前に、地域の特定行政庁へ確認することをお勧めします。


小荷物専用昇降機のメンテナンスはどうすれば良いですか?

小荷物専用昇降機も機械ですので、定期的なメンテナンスが必要です。
日常的な清掃に加えて、メーカーが推奨する定期点検及び、専門業者のメンテナンスを受けることが、安全でスムーズな運用を続けるために不可欠です。

※日常の点検等を徹底し、専門の技術を有するものに保守点検を依頼する等、適切な維持管理をしていただくようにお願いいたします。

まとめ

小荷物専用昇降機(ダムウェーター)は、日常の荷物運搬作業を大幅に効率化し、安全にサポートしてくれる強力なツールです。
どの業界でも、その導入により作業負担を軽減し、業務の質を向上させることができます。

さまざまなニーズに対応できる種類があり、設置場所や用途に応じて最適な選択肢を見つけることができるでしょう。

もし、あなたが現在の作業効率に課題を感じているのであれば、小荷物専用昇降機の導入はその問題を解決する一歩となるはずです。
今回の記事が参考になり、実際の導入を検討するきっかけとなれば幸いです。

他にも、業務改善や効率化に役立つ記事がたくさんありますので、ぜひ他の記事もチェックして、さらなる作業改善のアイデアを見つけてください。

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