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昇降機の豆知識

投稿日 2024/06/06
更新日 2024/06/21

物流システムに革命を起こすGTP(自動棚搬送ロボット)とは?AGVやAMRとの違いも解説

物流システムに革命を起こすGTP(自動棚搬送ロボット)とは?AGVやAMRとの違いも解説

倉庫作業で人手不足に悩んでいませんか?
人員不足による業務効率の低下や人件費の高騰は、現代の物流業界にとって深刻な課題です。

そこで注目されているのが、自動棚搬送ロボット「GTP」です。
GTPは、従来のAGVやAMRとは異なり、棚ごと商品を運搬する革新的なロボットシステムです。

この記事では、GTPの特徴、AGV/AMRとの違い、メリット・デメリットなどを詳しく解説します。
GTPがあなたの倉庫の課題解決に役立つのか、ぜひ参考にしてみてください。

GTP(自動棚搬送ロボット)とは

従来の倉庫作業では、人が商品棚の間を歩き回り、必要な商品を探し出すという方法が一般的でした。
しかし、近年注目を集めているのが、GTP(Goods to Person)と呼ばれる革新的なロボットシステムです。

GTPでは、ロボットやシステムが商品をピッキングし、作業者のところまで運搬します。

つまり、人は動かずに商品が目の前に現れる画期的な仕組みです。
このため、「自動棚搬送型ロボット」とも呼ばれています。

AGVやAMRとの違い

倉庫の物流を支えるロボットは大きく3種類に分類されます。
AGV、AMR、そしてGTPです。それぞれのロボットは、走行方式と導入・設置コストにおいて異なる特徴を持っています。

1. 走行方式

AMR

レーザーセンサーによるSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)で自律走行を実現。
障害物を回避しながら、柔軟なルート変更も可能。

AGV

磁気テープやQRコードなどの誘導体を頼りに走行。
決められたルートしか移動できないため、事前に誘導体の設置が必要。

GTP

AMRと同様に自律走行。ただし、移動範囲はロボット専用エリアに制限される。

2. 導入・設置コスト

AMR

誘導体設置が不要でレイアウト認識も迅速。AGVよりも本体価格が高くコストがかかる。

AGV

誘導体の設置やレイアウト設計が必要。
AGVの種類や導入規模に応じて異なりますが、費用は数百万円から数億円に達することもある。

GTP

AMRと同様に誘導体設置が不要。
しかし、専用棚の設置が必要となるため、AMRよりも高額な導入コストがかかる傾向がある。

連記事:AGV(無人搬送車)とは?AMRやRGVとの違いや種類、導入のメリットについて解説
関連記事:AMR(自律走行搬送ロボット)とは?AGVとの違いやメリットについて解説

GTP(自動棚搬送ロボット)のメリット

GTPを導入することで得られるメリットは、大きく5つあります。

1. 作業者負担を大幅に軽減

従来の倉庫作業では、作業員が商品棚の間を歩き回り、必要な商品を探していました。
しかし、GTPではロボットが商品をピッキングエリアまで運搬するため、作業員の移動距離や時間を大幅に削減できます。
重い商品を持ち運ぶ必要もなくなり、体力的な負担を大幅に軽減することができます。

高齢化が進む物流業界において、GTPは人材不足の解消にも貢献します。
ロボットが力仕事や単純作業を担うことで、若い世代や女性も働きやすい職場環境を作ることができます。

2. 省人化で作業効率アップ

人件費の高騰が続く現代、倉庫業にとって人件費の削減は大きな課題です。
GTPを導入することで、ピッキング作業に必要な人員をこれまでの半分にするなど、大幅な削減が可能になります。

さらに、歩行や運搬にかかる時間をなくすことで、作業効率を大幅に向上させることができます。
人件費を削減しながら、より多くの商品を処理することができるようになります。

3. 保管効率アップでムダなスペースを削減

GTPは、高密度な専用ラックを使用することで、従来の倉庫よりも保管スペースを最大50%削減することができます。
通路を確保する必要がなくなり、ムダなスペースを有効活用できます。

また、複数の荷主の荷物を1つの棚で一元管理することも可能です。
荷物の種類や形状に合わせて柔軟に棚を配置できるため、倉庫全体のレイアウトを最適化することができます。

4. 誤出荷をゼロに

GTPは、ピッキングミスによる誤出荷をゼロにすることができます。
ロボットが正確に商品をピッキングし、システムで自動的に検品を行うため、人為的なミスを完全に防ぐことができます。

誤出荷の削減は、顧客満足度の向上だけでなく、返品コストの削減にもつながります。

5. 柔軟性の高い倉庫運営を実現

GTPは、必要な時に必要なだけロボットを増減することで、状況に合わせて柔軟に倉庫運営することができます。
繁忙期にはロボットを増やし、閑散期には減らすことで、常に最適な処理能力を維持することができます。

また、段階的な導入も可能です。まずは部分的な機械化・自動化から始め、徐々にGTPシステムを導入していくこともできます。

GTP(自動棚搬送ロボット)のデメリット

画期的な倉庫システムGTPは、人手不足や物流コスト上昇などの課題を解決する切り札として注目されています。しかし、導入にはいくつかのデメリットも存在します。

1. 費用対効果が必ずしも得られるわけではない

GTP導入には、ロボット本体、専用棚、システム構築など、多額の費用がかかります。
導入規模によっては、初期投資が数億円にもなるケースもあります。

また、GTPは一定規模以上の倉庫でなければ、費用対効果が得られない可能性が高いです。
小規模な倉庫では、導入によるコスト削減効果が投資額を上回らない可能性があります。

2. レイアウト変更が必須

GTPを導入するためには、商品棚の配置を大きく変更する必要があります。
従来の倉庫レイアウトでは、ロボットが効率的に移動できない可能性があります。

レイアウト変更には、倉庫全体のスペースや商品の種類、出荷頻度などを考慮する必要があります。

3. オペレーションの見直しが必要

GTP導入によって、作業内容や作業の流れが大きく変わります。
従来のオペレーションのままでは、GTPの機能を十分に活かせません。

4. システムトラブルのリスク

GTPは高度なシステム制御によって稼働するため、システムトラブルが発生する可能性があります。
システムトラブルは、業務停止や誤出荷などの問題を引き起こす可能性があります。

GTP(自動棚搬送ロボット)が向いている倉庫

従来の倉庫とは一線を画す、画期的なシステムGTP(Goods to Person)。
作業者に商品を届けるのではなく、商品棚を作業者の元に運ぶという斬新な発想で、倉庫の未来を変革しようとしています。

しかし、そのメリットを最大限に享受できるのは、大規模でアイテム数が多い倉庫に限られます。
なぜなら、GTP導入には以下の2つの大きなポイントがあるからです。

1. レイアウト変更・設備変更が必須

GTPを導入するためには、従来の倉庫とは全く異なるレイアウトに変更する必要があります。
商品棚を密集させて設置するため、通路を大幅に削減できるというメリットがある一方で、倉庫全体のレイアウト変更は避けられません。

さらに、GTPシステムを稼働させるための専用設備も必要です。
既存の倉庫をそのまま利用することはできないため、初期投資が大きくなる可能性があります。

2. 大規模倉庫でこそ真価を発揮

GTPは、作業員の移動距離を大幅に削減することで、作業効率を飛躍的に向上させることができます。しかし、その効果を実感できるのは、アイテム数が多い大規模倉庫に限られます。

小規模な倉庫では、GTP導入によるメリットよりも、初期投資やレイアウト変更のコストの方が大きくなってしまう可能性があります。

まとめ

人手不足、高齢化、物流コスト上昇など現代の倉庫業は、さまざまな課題に直面しています。
そんな課題を解決し、倉庫の未来を変える革新的なソリューションとして、GTP(Goods to Person)と呼ばれるロボットシステムが注目されています。

GTPは、従来の倉庫作業とは一線を画す、画期的なシステムです。
作業者に商品を届けるのではなく、商品棚を作業者の元に運ぶことで、作業効率の飛躍的な向上と作業員の負担軽減を実現します。

さらに、GTPはスペースの有効活用にも貢献します。
商品棚を密集させて設置できるため、従来の倉庫よりも少ないスペースでより多くの商品を保管することができます。

もちろん、GTP導入には初期費用やレイアウト変更などの課題もあります。しかし、そのメリットは計り知れません。
GTP導入を検討している企業は、ぜひ詳細情報をご確認ください。

物流の未来を担うGTPは、今まさに進化の真っ只中にあります。
この革新的なシステムを導入して、あなたの倉庫を未来へと導きましょう。

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